商品概要
イギリスを代表する現代でも熱狂的ファンの多いアート&クラフトの先駆者ウィリアム・モリス。
イギリスのテムズ川支流の名前をつけた「川」シリーズの作品をはじめ、ウィリアム・モリスの描く自然の代表作にHOiSUMらしいアレンジを加えたシリーズが完成しました。
877年3月25日、モリスは染め職人トーマス・ウォードル(Thomas Wardle, 1831-1909)に宛てた手紙のなかで「私は次のデザインのために小鳥から何かヒントを得られないか研究しているとことです」と書き綴っています。
本作は向かい合う一対の小鳥を並置した最初のデザインであり、モリスはサウス・ケンジントン博物館に所蔵されていた、16-17世紀イタリアの絹織物から本作への着想を得ました。
1878年からモリス一家が暮らし始めた「ケルムスコット・ハウス(Kelmscott House)」※では、1階客間の壁面に本作が掛け巡らされており、モリスの次女メイ(May Morris, 1862-1938)はこのデザインについて、「落ち着いて、親しみやすく、日常生活のニーズに最も適している。大富豪の財産ではなく、時間をかけて慎重に集めた美しい物とともに生活する、ミドル・クラスの商人のささやかな資産を連想させる。」と述べていました。
※ケルムスコット・ハウスは、ウィリアム・モリスが晩年を過ごした、ロンドンのハマースミスにある家です。
100%COTTON
米国製
制作年:1878年
<参考文献>
ブレーントラスト編、藤田治彦監修『ウィリアム・モリス 英国の風景とともにめぐるデザインの軌跡』梧桐書院、2017年。
京都国立近代美術館、東京国立近代美術館、愛知県美術館編『モダン・デザインの父 ウィリアム・モリス』NHK大阪放送局、1997年。
Parry, Linda (ed.), "William Morris", Exh. Cat. London : Victoria and Albert Museum, 1996.